原発問題について

福島第一原発の状態は一進一退を繰り返していますが、なかなか収まりそうもありません。避難しておられる住民の方々の怒りも頂点に達しつつあるのではないでしょうか。
今回の事故は、世界各国に対しても教訓となってしまうような事故であったと思います。というのも、原発というものは、故意に核反応を起こさせて無尽蔵ともいえるパワーを出し、その蒸気でタービンを回して発電するという仕組みです。その過程において、日本各地での原発では過去には数多くの放射能漏れを起こし、そのほとんどがまともに報告もされていないのです。また、原発の元となるウラン235の加工過程でも、過去には臨界による放射能漏れが発生し、死者も出ています。
何が言いたいのかというと、人間の手に負える代物ではないのです。原発によって、自治体が潤ったり、雇用の創出に繋がったりは、良い部分かもしれません。しかし、もし事故が起きればどうするのか??という点については誰も明確に答えられる方はいないでしょう。起きない事を前提に原発を推進するのは、あまりに危険です。事故が起きても安心だという事はありえないのですから。
また、21世紀を迎えて、時代はもう大量生産、経済の急成長という時代ではなくなっています。原発が日本経済にもたらした恩恵はあるにしても、原発は段階的に廃止し、代用エネルギーへの転換を行っていく時が来たと思っています。また、利権も相当渦巻いている「原発村」ですし、荒療治も必要になってくるでしょう。ここは、政治的な指導を発揮してほしいと思いますが。
と、色々な角度から見て、今後の原発建設は、はっきり言ってありえません。
プラス発想を持って、原発問題から日本経済をリセットし、安心・安全でよりよい日本に再生していくことが重要なのかなあと思っています。